今回はゲームマーケット2019春から発売された一年中未来さんの「ベストワードクラブ」のルール紹介とレビューを行います。ゲームマーケット2019春では早々に完売した話題作です。
これを読んで、是非1番争いに名乗りをあげましょう!
お品書き
概要
「ベストワードクラブ」は「ある文字から始まる1番○○な言葉」をプレイヤーで出し合い、親にどの言葉が真の1番か決めてもらうゲームとなっています。
似たようなイメージとしては昔あったテレビ番組「リンカーン」のコーナー「朝までそれ正解」があります。
「朝までそれ正解」と異なるのは、出そろった回答をみんなで相談して1番を決めるのでなく、親が出そろった回答から1番を決めるところです。
回答が一般的かそうでなく、親が選びそうな答えを回答するのがこのゲームのコツです。
このゲームは一年中未来さんより発売されていますが、元になったゲームは39芸夢さんの「ベストワード」で、それを一年中未来さんでブラッシュアップしたものが「ベストワードクラブ」です。
制作に至った経緯などは39芸夢さんの方に書いてありますので、こちらもご一読ください。
基本情報
プレイ人数:3~10人
プレイ時間:15分程度
対象年齢:7歳以上
勝敗条件
ゲームの終了時に最も多くカードを獲得していたプレイヤーの勝利となります。
セット内容
カード…36枚
(表面:ひらがなの面
裏面:一番-言葉の面)
ゲームの準備
裏面(一番-言葉の面)を上にして、カードをシャッフルし山札としてテーブルの中央に置きます。
これだけでゲームの準備は完了です!
ゲームの流れ(基本ルール[5~10人推奨])
5~10人で遊ぶのにおススメな基本ルールの流れを紹介していきます。
判定人(親)の決定
最初の判定人をジャンケン等の適当な方法で決定します。
出題
判定人は山札の1番上にあるカードをめくり、山札の左側に表面にして置きます。
置くことでお題が生成されます。この行為を出題と呼びます。
回答
判定人以外のプレイヤーは、出題されたお題に一番ふさわしい言葉を考えて、思いついたら全員に聞こえるように回答します。
回答は1人1回だけです。
回答に関する言葉のルールは以下の通りです。
・回答は1語で行ってください(「〇〇の△△」のような回答はNG
・お題のひらがなに濁音、半濁音をつけて回答してもOK
・複数のひらがなが書いてあるカードはどちらの文字をつかってもOK
・揉めた場合は判定人がすべて判断し、その判断にプレイヤーは従う
全員が回答するか、誰かの回答後15秒経っても回答が出なかったら回答は締め切られます。
※15秒は判定人がカウントしてください。正確でなくて構いません。
出題から誰も回答できない場合は、めくったカードを山札の一番下に差し込み、改めて出題を行ってください。
判定
判定人は出そろった回答の中からどの回答が1番かを選びます。
どの回答が1番かは、判定人の主観で選びましょう。
判定人が選んだ回答が絶対なのでプレイヤーは、不服の申し立てなどは行わないようにしましょう。
判定について考察を求めるのは、判定人のクセなどが分かって楽しめるので良いと思います。
回答が1つしかなかった場合、判定人による判定は行われず、自動的にその回答が選ばれることになります。
自分の回答が選ばれたプレイヤーは、表面になっている出題カードを獲得します。
獲得したカードは自分の傍に置いてください。
ゲームの終了
一定のゲームを行い(10回、判定員を全員2回行う、山札が無くなるまで等)最も多くカードを獲得したプレイヤーの勝利となります。
MMAルール(3~6人推奨)
基本ルールとは別の遊び方として、一年中未来さん考案のMMAルールが存在します。
こちらは少人数でのプレイを想定したルールとなっています。以下に基本ルールとの差異を紹介していきます。
出題
判定人は出題の際、山札からカードを5枚めくって並べます。
回答
プレイヤーは、言葉を思いついたらその文字カードを素早く取って手元に置きます。
取れるのは1人1枚までです。
全員がカードを取る(5人以下でプレイ時)
全てのカードが取られる(6人以上でのプレイ時)
誰かがカードを取って15秒経っても新たにカードを取るプレイヤーがいなければ回答権の締め切りとなります。
締め切られたら判定人の左隣のプレイヤーから順に回答を行います。
判定
出そろった回答から判定人は1つ回答を選びます。
選び方は基本ルールと同じです。
選ばれたプレイヤーは手元に取ったカードを獲得します。
次のゲームの準備
選ばれなかったプレイヤーが取ったカードを山札の一番下に戻します。
誰も取らなかったカードはそのままにします。
次の判定人は出題時にそのままにされたカードと合わせて5枚になるように山札のカードをめくります。
スリーブについて
「ベストワードクラブ」のカードサイズはカードサイズはスタンダードサイズ(63 × 88 mm)です。
スリーブもサイズに合わせたスリーブにしましょう。
このゲームは両面をつかうので、透明なスリーブしか使えないです。
2重スリーブにする場合も透明なスリーブを重ねましょう
プレイした感想
このゲームの面白いところは、正解が判定人の主観なので、同じお題が出たとしても同じ回答が正解にならないことです。
決まった正解がないので他のプレイヤーに自分が言いたかった言葉を言われても、別の言葉を思いついて逆転なんてこともあります。
また、回答ができなくてもプレイヤーが悪いのではなくランダムに生成されるお題が悪いという感じにできたりしますし、回答が1語だけですので大喜利が苦手なプレイヤーでも楽しくプレイできるゲームになっていると感じました。
評価
おススメ度…10/10
盛り上がり度…9/10
頭の回転度…10/10
インスト難易度…2/10
一緒にプレイすると楽しめそう…誰でも
言葉遊びの次は、表現力が大事なこのゲームはどうでしょうか?